学校選択制の問題。2000年代前半以降各地で導入され、導入直後から課題が指摘されているが、この課題は引き続き岐路に立っているといえる。

各地の事例

学校選択制は2000年代前半に制度化された。一方で、実際に導入した自治体では弊害・デメリットのほうが大きかったとして、導入の撤回や大幅縮小などの変更をおこなう事例が、2000年代後半より生まれている。

駅から近く交通便利な立地にある、設備が新しい・学校規模が比較的大きいなど特定の条件を持った学校に児童・生徒が集中する事例が各地で多く報告されている。

また「人気校」と「不人気校」の格差がはっきり分かれる事例も報告されている。「人気校」では児童・生徒が集中して学校設備過密化や教室不足の問題が生じる。また交通の便が悪い、小規模校など「不人気校」では選ばれない傾向が固定化して、さらに小規模化が進む。

課題はシステムそのものが生み出す普遍的なもの

学校選択制を実施している地域では多くの場所で、似たような課題が指摘されている。

学校選択制での課題は、特定地域の地域性に基づく特異な事情扱いで矮小化されるべきものではない。学校選択制というシステムそのものに課題が内包されていると見なすのが自然ではないかといえる。

今一度、学校選択制というシステムそのものから検討を加えていく必要があるのではないか。