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大阪府吹田市立の小中学校で、「君が代」の暗記状況などを生徒に確認していた問題について、保護者らが2023年7月7日、「同様の調査をしないこと」を求める要望を、吹田市教育委員会に対しておこなった。
経過
この案件は2023年3月、吹田市議会での自民党市議の求めに応じて、吹田市教委が市立小中学校に対しておこなった。学校別・学年別の暗記状況の割合などを集計したという。
音楽教員から普段の授業の様子などを聴き取って大まかな数を出すという方法で実施した学校もあった。その一方で一部の学校では、教室で児童に挙手させる方法で調査をおこなった。
現場の教員からの情報提供を受け、これらの動きを察知した教職員組合などが、市教委に抗議をおこなっていた。
これらのことが2023年6月に新聞報道され、問題になっていた。
この問題について後藤圭二・吹田市長は2023年7月5日の記者会見で、「教育委員会の管轄で市長直轄部局ではない」としながらも、「調査すること自体は問題はないと考えているが、内心の自由に踏み込むと受け取られる方法は適切ではない。もっと慎重にすべきだったのではないか」とする見解を示し、同日までに教育長に要望をおこなったとしている。
一方で保護者側は、7月7日の要請では「内心の自由に踏み込む方法」も問題であり、また「その調査を実施することが本当に必要なのか。市教委ではそのような検証がなされていない」と訴えている。
私見
「君が代」の問題は、これまでも、教育委員会などの行政からの強制の方向性があり、また歌そのものの内容についても歴史的経緯もあり、個人の内心の自由ともかかわって論じられてきた経緯がある。
暗記状況を調査するというような、そのような調査をおこなうこと自体、内心の自由にかかわることと密接につながってしまう危険性が捨てきれないと感じる。
検証と再発防止に努めることを願う。