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熊本県立高校でのいじめ事件で、第三者委員会の調査報告書をウェブサイトで公表した際際、関係生徒の個人情報にかかわるとして黒塗りにして公表された箇所が、ウェブサイトでは一定の操作をすると黒塗りが外れる事案が複数あったことがわかった。
東稜高校の案件
熊本県立東稜高校で2015年、当時在学中だった男子生徒がいじめを受け、転校を余儀なくされた案件があった。
この事件で、被害者側の「調査報告書を公表してほしい」という要望を受けて、熊本県教育委員会は2023年8月4日、生徒の個人情報にかかわる内容などの不特定多数への公開には不適切と判断される箇所を黒塗りにする措置を取った上で、調査報告書をウエブサイト上に公開する措置をとった。
しかし公開から約3時間後、「特定の操作をすると黒塗りが外れる」という指摘が熊本県教委に寄せられた。熊本県教委は連絡を受けて、指摘から約30分後に公開を中止し、黒塗りが外れないように処理した文書に差し替えた。
県北の県立高校の案件
熊本県教委は東稜高校の件を受けて、ほかにも同様のミスがないか調査していたところ、2018年に県北部の高校に通っていた当時3年の女子生徒がいじめを苦にして自殺した事案での調査報告書について、同様に特定の操作で黒塗りが外れる状態になっていたことがわかった。
県北部の高校の案件では、2020年5月に調査報告書がウェブ上に公開され、3年以上にわたって公開されていた。
事態に気づいた熊本県教育委員会は、その日のうちに文書を差し替え、遺族側に連絡を取って事情説明して謝罪した。熊本県教委は、「県北の高校の案件では、黒塗りが外れる可能性があった箇所は、県が調査報告書を公開する前に、遺族側が自らマスコミなどを通じて公表していた内容であり、新たな情報流出に該当する内容はなかった」としたものの、処理が不適切だったことについては謝罪し、再発防止に努めるとしている。
再発防止を
いずれの案件でも、ウェブサイト公開用の文書に変換する際に、処理ミスがあったとされている。
この手の操作は、ソフトなどの操作に慣れていないと難しいものもあることは否定はしない。その一方で、個人情報の流出・漏洩につながりかねず、関係者のプライバシーにもかかわりかねないということで、慎重に扱う必要がある。
再発防止のためにも、処理について適切な方法を検証し、情報共有していくことが必要ではないかとも思われる。