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広島市議会で2023年9月25日、学校教育現場での「はだしのゲン」の扱いについての質疑応答があったとのこと。

市議会の一般質問で、ある市議が、「作中に暴力的な場面がある」などとして、映画鑑賞時の年齢制限も引き合いに出しながら、「小学生が自由に読めていいのか」と疑問を呈する内容を述べた。

それに対して教育長は答弁で、「二度と戦争を起こしてはならないという強い願いを読者に訴える内容」として、市立学校の学校図書館での同書の扱いは変更せず、これまで通り児童が手に取って読めるようにする意向を示した。

暴力的なシーンなどについては、児童の発達段階などに応じて、児童から質問が出た場合には、教員らがその都度説明をおこなうなどとした。

広島市では、市教委が作成して、市立学校向けに配布している平和学習教材で、2023年度版の改訂版教材作成の際に、「はだしのゲン」を教材から削除した。このことに市民から批判や疑問が起きた問題があった。答弁ではこの問題についても触れ、「一定の授業時間内で学習の目標を達成するため、素材としてより使いやすいかという観点」だとした。

「はだしのゲン」の扱いについては、これまでも各地で、学校図書館からの排除などの問題が起きていた。約10年前の2010年代前半前後には、歴史修正主義的な勢力が全国各地で組織的におこなったとみられる形で、「はだしのゲン」を学校図書館や公共図書館から撤去することを求める内容の請願・陳情が起きたり、一部では実際に撤去した事例が相次いで発覚し、問題になったこともあった。

学校図書館からの撤去や閲覧制限などの扱いはしない、必要な場合は補足説明などをおこなうとした、広島市教委の今回の方針は、当然といえば当然ではあるが、重要な観点である。

(参考)
◎はだしのゲン、学校図書室の閲覧「変えぬ」 広島市教委「二度と戦争起こしてはならない強い願い」(中国新聞 2023/9/25)

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