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大阪大学で2024年2月25日に実施された二次試験で、試験監督の教員ら数名が談笑し、複数の受験生から苦情・抗議を受けていたことがわかった。

阪大は「試験には支障がなかったと判断した」として、救済措置などはとらない方針を決めている。

経過

マスコミ報道によると、以下のような内容が指摘されている。

阪大法学部の試験会場では、数学・英語・国語の順番で、3教科の試験が実施された。事件は3教科目の国語の時間中に起きた。

ある教室で試験監督を務めていた教員数名が、教卓付近に集まり、談笑していたという。その声は教室全体に聞こえるようなレベルだったとされる。談笑は約5分間にわたって続いた。受験生によると、「バカバカしい」などという声も聞き取れたとしている。

それらの影響で、試験に集中できなくなった受験生が複数いたとされる。耳をふさぎながら受験した受験生や、「集中力がそがれて、白紙での答案提出を余儀なくされた」と訴える受験生もいたという。

受験生1人がその場で苦情を申し出た。また試験時間終了後、約10人の受験生が苦情・抗議を申し立てたという。受験生は、再試験の実施を希望した。

阪大は受験生からの申し立てを受けて調査をおこなった。そして、「試験監督者同士でのやりとりがあったのは事実」とした上で、「やりとりは、試験実施に関する必要最小限の事務連絡にすぎないと判断した。談笑などという指摘は確認できなかった」として、「受験生が主張するような事実はなかった」と判断した。その上で、再試験などは実施しない方針を決めた。

雑感

複数の受験生の訴えが、全くの事実無根だとは考えにくい。試験監督者同士でのやりとりがあったことは、事実の可能性が高いと判断して差し支えないのだろう。その上で、約10人の受験生が苦情を申し出るような事態になったというのが、キーポイントになるとも思われる。

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