当ブログは2024年8月以降、新サイト(https://kyouiku-blog.hatenablog.jp/)で更新をおこなっています。

神奈川県藤沢市のある小学校で、児童数の急増に伴い、教室不足になる見通しになってとして、2024年度に図書室を普通教室に転用する案が浮上しているという。

神奈川新聞2024年3月11日『藤沢の鵠洋小、児童急増で図書室を普通教室に転用 保護者らは存続申し入れ』が報じている。

記事によると、当該の小学校では地域の宅地開発に伴う児童急増により、「過大規模校」となり、プレハブ教室増設や視聴覚室の普通教室への転用などの対応をおこなっている。

その一方で、2023年度1年が当初の予想以上に転入生が増えて急増し、2024年度新2年は現1年の6クラスから7クラスに増設することが視野に入っているという。7クラスに増設した場合、図書室を普通教室に転用することになるとしている。

一方で保護者は、図書室の重要性を指摘し、転用はよくないとして、「図書室は子どもにとって重要な場所」と存続を申し入れた。

学校の児童数については、全体的には少子化の傾向を踏まえ、小規模化する傾向にはある。しかし一部の地域や学校については、地域での宅地開発などを背景にして、児童数の増加傾向・過密化傾向や、教室不足になるところもみられる。

過密化したところでは教室不足の問題が取り沙汰され、特別教室を廃止して普通教室に転用するなどの策がとられることもある。その一方で、本来の特別教室がなくなってしまうことで、教育条件の低下にもつながるということと一体にもなってしまう。

この小学校では図書室を転用する計画が進んでいるということで、実現した場合、児童が図書に触れる機会が著しく縮小することにもなってしまいかねない。教室不足の解消も重要ではあるとはいえども、それでいいのだろうか。

このエントリーをはてなブックマークに追加 編集