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2021年度に始まった中学校の現行学習指導要領。英語については、難化しているという指摘がされている。

朝日新聞2024年3月19日『中学英語「難しい」、広がる学力差 新学習指導要領導入から3年』が報じている。

中学校の教員を対象に実施した調査によると、「内容が難しくなった」「授業内容の精選が必要」「授業が難しくなった」などとする回答が大半を占めたとされる。

英語科については、小学校英語の導入や、会話重視などの教育課程により、以前よりも難しくなっているとも指摘されている。

教科書の内容を確認する限りでも、過去と比較して難化しているとも思われる。小学校英語の導入により、従来は中学校1年の初歩の段階でおこなっていた内容が小学校に前倒しされるなどして、また中学校の教科書についてもその分進度が速くなっているようにも見受けられる。

一部の地域で実施されているスピーキングテストなどの導入も、大量の受験生に対して多くの採点者による統一した採点基準がは不可能に近いレベル・試験の運用などの観点のほか、こんなレベルの高い内容を中学校段階でさせるのかというような別の観点からの問題も感じている。

授業だけでの対応が困難になっているとも思われ、学習塾など外部機関に頼らざるを得なくなるようにもみえる。このため、課程の経済力による格差の発生や、学力差の発生なども生じるようにも見受けられる。

生徒にとっても、英語嫌いが増え、学力差が広がっているという。

こんな英語教育でいいのだろうか。

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