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兵庫県神戸市須磨区の私立須磨学園高校で、2022年度にネットいじめ案件があったことがわかった。被害生徒の代理人弁護士が2024年3月29日に兵庫県庁で記者会見を開き、事実関係を公表した。

経過

当該生徒は2022年10月、SNS上の匿名アカウントを通じて、実名を名指しされて「死ね」と侮辱されたり、人格や容姿などを中傷される書き込みを複数回受けた。

事実関係を知った生徒が学校側に相談した。その際に、同級生の書き込みだと判明したという。学校側は。相手の生徒に当該書き込みを削除させたものの、いじめとしては扱わず、同級生への処分などもなかったとしている。

生徒は体調を崩し、不登校になった。その後転校を余儀なくされたとしている。約1年半たった2024年3月時点でも、通院を余儀なくされているという。

被害生徒は2023年3月に兵庫県警に被害届を出し、神戸地検は2023年5月、同級生を侮辱罪の非行内容で家裁送致した。

生徒側は学校に対して「重大事態」として調査をするよう申し立て、調査委員会が設置されている。2024年3月時点では、関係者への聴き取りはおおむね済ませた状況で、調査報告書は近くまとまる見通しだとしている。

生徒側は、学園側に対して「いじめと認めて、加害生徒への適切な対応をしてほしい」などと訴えたという。

雑感

ネットいじめについては、近年しばしばみられるようになり、問題になっている。一般的な話としては、必ずしも学校側の対応だけでは難しい部分もある。

その一方で、この個別の件については、同級生の書き込みだと特定できたということ。だが、それを把握してもなお、学校側が書き込みを削除させただけの指導にとどまっていることは、腑に落ちない。

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