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兵庫県神戸市須磨区の私立須磨学園高校に在学していた生徒が、同級生からいじめを受け、不登校・転校を余儀なくされていたことがわかった。
被害生徒側が2024年3月29日、記者会見して明らかにした。
生徒側によると、生徒は2022年10月、SNS上の匿名アカウントから「死ね」などの暴言を受け、容姿を中傷を受けるなどしたとしている。学校側に相談し、同級生のしわざだと判明したとしている。しかし、学校側はいじめだとは扱わず、加害者への処分はしないままになったなど、適切に対応しなかったと訴えている。
生徒は不登校になり、転校を余儀なくされた。生徒は体調を崩し、精神的な症状で通院を余儀なくされているという。加害生徒は侮辱罪で家裁送致されたが、不起訴になったという。
当該事案については、生徒側が要望し、第三者委員会が設置されて調査が進められているという。
一方で学校側は2024年4月1日に記者会見を開き、事実関係を一部否定した。「当該生徒はかねてから不登校気味で、また事案発生前に転校を決めていた」とした。さらに学校側の対応についても、いじめと判断したうえで、加害生徒に書き込みの削除を求めて被害生徒側に謝罪させ、両生徒の接触を避けるなどの対応をしたと主張した。その上で、被害生徒側が納得せず謝罪を受け入れなかったともした。
加害生徒と被害生徒の間にトラブルがあったという事実関係までは否定していないようである。その上で、その事案に関する対応について正面から否定するような対応をおこなったとも思われる。
ここで主張についてどちらに理があるのかを判断できるものではない。その一方で、一般的な話として、いじめについては被害生徒側にたった対応をしていくことが必要になってくるという問題が生じる。その観点から、対応については詳細な検証が必要だとも思われる。