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滋賀県立高校に通っていた男子生徒が、「教科担当の教員が、テストの点数をほかの生徒に送信したのは、プライバシーの侵害だ」と訴え、大津簡裁に提訴すると報じられている。
京都新聞2024年4月18日『「テストの点数は個人情報」 教師が同級生に送信、元生徒が慰謝料請求へ』の報道によると、概略は以下のようである。
当該元生徒は2024年1月、英語の補習テストを受けた。担当の教員が採点ののち、当該生徒を含む5人分の点数を、教育支援アプリのグループ機能を使用して共有した。点数は個人が特定される状態だったという。
生徒は学習に困難を抱えている傾向があり、これまでも成績のことでからかわれるなどしたこともあったという。「ショックを受けた」「いじめにつながるおそれがある」「テストの点数はプライバシー」などと訴えている。
学校側との話し合いでは、学校側は一連の経過を不適切だとしたとされる。
生徒側は滋賀県を相手取り、50万円の損害賠償を求める意向だとしている。
生徒の特性については踏み込まないが、仮にそういう背景がなかったとしても、生徒個人のテストの点数をほかの生徒と共有するということ自体が、重大な問題になるであろう。