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鹿児島市の認定こども園で2024年6月7日、女性保育士(21)が2歳の園児を切りつけて重傷を負わせる事件があった。

経過

2024年6月7日午前11時頃、園児が外遊びから戻ろうとしたところ、玄関付近で2歳の男児が突然大声で泣き出し、首から出血していることに周囲の保育士が気づいて止血措置をするなどした。園側が119番通報し、被害園児は病院に救急搬送され、全治1ヶ月の重傷と診断された。

病院から警察に通報があった。警察官が保育士らに事情を聴いたことで、クラス担任の保育士が当該男児の首を切りつけた容疑が固まった。警察は翌6月8日未明に保育士を殺人未遂容疑で逮捕した。警察発表の段階では、事件発生場所を「施設内」とぼかした形にして、加害者と被害者との関係性については「被害者保護のために差し控える」としていた。

保育士は警察の取り調べに対して、園児を切りつけたことを認めた上で、「殺すつもりはなかった」などとしているという。保育士は2024年6月9日に送検された。

当該の認定こども園は事件を受けて保護者説明会を開き、現時点で把握している事件の状況を説明した。園側は、事件は認定こども園で起きたことで、加害者は同園に勤務する保育士、被害者は同園に通う園児だということを明らかにした。「ほんの2~3秒のことで、最初は事件か事故かもわからなかった」などと説明した。

園によると、加害者の保育士は2024年2月から同園で勤務し、4月からクラス担任を担当していた。保育士のクラスでは、園児がケガをする事案が、通常よりも際だって多かったともされている。

現時点では報道以上の事実関係は不明だとはいえども、保育士が担当クラスの園児を故意に傷つけるなどということは、それ自体が極めて衝撃的な事案であり、あってはならないことである。事実関係や背景についても検証し、必要な対応を取ることが重要である。

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