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北九州市立小学校での学校検診を受診した複数の児童が、担当医師から「下着の中に聴診器を入れられた」などと訴えていることがわかった。

経過

北九州市八幡西区の市立小学校で2024年6月上旬、一部の学年で学校検診がおこなわれた。その際に保護者が、「子どもが内科検診で陰部を触られたと言っている」と学校側に訴えた。

市教委は、受診した児童全員と関係教職員、担当医師に聴き取りをした。複数の児童が「下着の中に聴診器を入れられた」「嫌だった」と訴えた。一方で担当医師は「へその周りに聴診器を当て、腸の音を聞いた。通常の医療行為だ」と話したという。

同校では後日、別学年の健康診断が予定され、長年校医を務めるこの医師が担当する予定だった。しかし市教委は、市の医師会を通じて、別の医師を派遣してもらう手配を取ったとしている。

雑感

学校検診をめぐってのこの手のトラブルは、近年相次いで報道されている。

担当医師におかしな意図などはなく、医療行為の一環だということは理解できる。また、自身の専門的な知見を生かして、異常などをより早期に発見できるように努めるという使命感も、素晴らしいことではある。そのことで問題になってしまうのならば、やってられないという医師側の思いも、そうなのであろう。

一方で、学校検診については、受診する側の児童・生徒の心情に配慮した、ていねいな説明や理解なども必要になる。そのあたりの対応を、医師の側も、また学校関係者の側も、検討していく必要があるようにも思える。

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