当ブログは2024年8月以降、新サイト(https://kyouiku-blog.hatenablog.jp/)で更新をおこなっています。
NEWSポストセブン2024年6月19日に『《鹿児島2歳児カッター切りつけ》3月末に10人退職…“要塞”と揶揄される保育園の中で何が「口調の強い園長先生」「新卒職員が2カ月で髪ボサボサで保護者会に…」近隣住民語る10年前の異変』が掲載されている。
鹿児島県内の認定こども園で、担任の女性保育士(21)が2歳男児の首を切りつけたとして殺人未遂容疑で逮捕された事件について、背景を追っている。
加害者となった保育士は、外遊びから園内に入ろうとした男児に切りつけたとみられる。園児が突然泣きだし、首から血を流すなどの異変に気付いて、居合わせた保育士が応急措置をし、救急車を呼んだ。突然のことで、居合わせた保育士も、また駆けつけた救急隊員や警察官も、当初は事件か事故か判断がつかなかった状態だった。
この事件について、加害者となった保育士の背景や、園の体制などについて、報道などで掘り下げている。
加害者は子どもの頃から保育士を志望し、高校保育科を経て保育専門学校を卒業し、2024年2月から同園で勤務し始めた。しかし直後より、精神的に異変があったとうかがわせるようなSNSの書き込みが増えていたという。
また園の体制についても、周囲の保護者の取材で触れられている。
当時の保護者によると、園長など幹部職員のほかの職員に対しての態度が厳しいと感じたという。10年ほど前に当時新卒で着任した男性保育士が、保護者も異変を感じるような形で、着任直後の6月に休職・退職に追い込まれ、保護者会では一悶着あったことも記されている。
また2024年3月には、保育士が大量離職する騒ぎがあったとも指摘されている。
園側の代理人弁護士は、「大量離職は事実だが、パワハラかどうかは確認が取れていない」「事件を起こした女性保育士については、捜査の関係もあるので差し控える」などとした。
現時点では報道の範囲以上の踏み込んだコメントはしづらい。
もちろん、加害者のしたことは極めて重大なことであり、被害に遭った児童や関係者の立場に立つと言葉もない。その一方で、それとは別に、短期間に加害者を追い詰めるような体制があったのかどうかについては、ていねいな検証が必要ではないかとも感じる。