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毎日新聞2024年6月17日付に『授業中の水分補給禁止は「マナー」? 中学の校則が物議』が掲載されている。
記事によると、埼玉県桶川市立中学校で2024年春、「生徒指導の変更点と確認項目まとめ」と題するプリントが配布されたとのこと。
このプリントの中で、ある校則が記されていた。
原則、授業中やテスト中は(水筒で水やお茶を)飲まないことをマナーとする。
この校則が物議を醸しているという記事である。
水分補給ができずに熱中症を発症する生徒がいたらどうするのか。生徒の命や健康には代えられない。
そのような批判がでているという。
学校側は、「教師が話している時も水筒を手に取るなど、生徒たちに節度がなくなっている実態があった」として、この校則を作ったと説明した。あくまでも「原則」であり禁止事項ではないとして「マナー」という表現にとどめたとして、どうしても必要な場合は教師の許可を取ればよいとする見解も示した。また桶川市教育委員会も、「完全禁止ではないので問題はない」としている。
しかし、「マナー」という言葉で、事実上の強制につながることも懸念される。生徒が言い出せない可能性も考慮すべきではないか。生徒の命や健康・安全は、校則の内容や教師の許可よりもはるかに重いことである。