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東京都青梅市教育委員会は2024年6月18日、市立中学校に在学していた男子生徒が入学直後からいじめを受け不登校になっていたことを公表した。

当該生徒は2019年に入学した。入学直後から、体型を揶揄される、シャープペンシルで突かれるなどの事案があり、いじめだと認定した。生徒は2年時の2020年に不登校になり、PTSDと診断されて転校を余儀なくされた。生徒側は重大事態としての対応を求めたが、対応が遅れたとしているという。第三者委員会ではこれらの事案をいじめと認定した。

報告書は2023年2月に完成していたが、関係者との調整を経て、この日の発表になったとしている。

被害生徒側も同日に記者会見した。「いじめを受けて心と体の健康を失い、好きなことができなくなりました。僕にとっていじめに終わりはありません」などと訴えたという。第三者委員会の調査を受けた3年間についても「長い時間で、苦しかった」と訴えた。

いじめは、それぞれの被害生徒の立場に立てば、人生そのものを破壊されるレベルの重大な内容である。統計などでは数ある事象のひとつとして扱われがちだが、一つ一つが極めて重篤な内容だということを忘れてはいけない。

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