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埼玉県桶川市立中学校で2024年春、生徒指導の変更点について、水筒の使用について「原則、授業中やテスト中は飲まないことをマナーとする」とする内容が記載された文書が配布された問題があった。

この文面については、熱中症対策の危険性の問題などを指摘し、保護者から疑問や批判が出た。

このことは当該校の保護者説明会でも扱われ、桶川市議会の一般質問でも議題としてとりあげられるなどし、桶川市教育委員会は「水分補給は認める」とする通知を各校に出した。

東京新聞2024年7月5日『「水は授業中飲まない」マナー?に生徒困惑 保護者「熱中症が…あり得ない」 埼玉・桶川の中学校』が、この案件の続報を出している。

記事によると、当該校では、「バスケットボール部顧問が、部活動に骨折した生徒を放置していた」という問題があり、新聞報道もされている。この事件の保護者説明会の中で、水筒ルールについても疑問が出されたと指摘されている。

校長は水筒ルールについて、「コロナ対策でおこなっていた換気が減った。そのため、のどが渇かないだろう」と説明し、水筒ルールは妥当だと説明した。

その後市教委からの通知が出ると、水分補給について「授業で教師が話している間や、班での話し合い中は飲まない」という指導に変わったとされる。しかし生徒からは「授業中では、水分補給のタイミングがわからない」「昼休みに外に出たあとの5時間目などははのどが渇く」などと訴えているとされる。

熱中症予防の水分補給については、のどが渇く前におこなうというのが基本ではある。学校の運用では、生徒を危険に晒していることにもつながりかねないということになってしまう。

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