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埼玉県鶴ヶ島市で、高齢者世帯のゴミ出しに、中学生を中心としたボランティアを使う取り組みがおこなわれているとして、ツイッター(現・X)で話題になっている。

このことについて、「J-castニュース」が詳細を掘り下げた記事を掲載している。

www.j-cast.com

同サイトが、実施主体者の鶴ヶ島市社会保障協議会に取材したという。

ボランティア活動は2019年9月より開始された。ゴミ集積場までゴミを持ち出せない高齢者や障害者の世帯を対象に、中学生がボランティア登録して、ゴミ出しを手伝うシステムだという。参加した中学生には証明書が発行される。

このことについては、「中学生をただ働きさせている」「内申書目当てで登録するような事態も考えられる」など、否定的な声が寄せられている。

また鶴ヶ島市では、介護保険が認定される世帯向けに、「高齢者等ごみ戸別収集サービス」を導入している。このサービスを使えばいいのではないかという声も上がっている。

鶴ヶ島市社協によると「介護保険の認定から漏れた世帯でも、ゴミ出しに困難をきたしている例があるとして、相談を受けたことがきっかけ。学校とも相談し、福祉教育の一環として活動することになった」としている。

ボランティアの参加動機を作ることなどについては、一概に間違っているとまではいえない。しかしながら、ボランティアへの参加は文字通り自発的な活動としておこなわれるべきで、内申書などの「対価」につながったり、強制につながったりするという本末転倒になってはいけない。また、ゴミ出しなどは可能な限りの手厚い公的な援助も検討されるべきではないかという印象も受ける。

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