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新潟県上越市立小学校で2023年3月、卒業を間近に控えた当時6年の児童へのいじめがあり、当該児童は中学校進学後に不登校になっていた事案があったことが、2024年7月12日までにわかった。
同日開かれた上越市議会で、教育委員会の担当者が事案を報告した。
経過
経過は以下のようになっているとされる。
同小学校で2023年3月、当時6年の児童が、卒業式で歌う歌の自主練習をおこなっていたところ、同級生4人が歌声について会話をしていることなどがが聞こえ、不快な気持ちになったという。
児童からの訴えを受け、学校側が事実関係を調査した。しかし学校側は「一過性の事案」と判断して、教育委員会への報告や、進学先中学校への引き継ぎなどはおこなっていなかった。
担任教諭は、児童らの卒業と同時の2023年3月に他校に異動することになっていた。その際に教諭は、異動の際の資料整理として、いじめに関する聴き取りメモなどを廃棄処分したという。
当該児童は中学校に進学したが、進学後に不登校状態になっている。
被害児童と保護者が2023年6月に教育委員会に相談し、教育委員会が小学校に状況報告を求めたことで、事態が発覚した。
欠席日数が不登校の基準を満たすようになり、いじめ対策防止法による「重大事態」として判断される状態となっているが、「重大事態」の認定はおこなわれていないともされる。
対応がまずいのではないか
いじめについては、被害者の気持ちにより添うことが極めて重要である。第三者の側が一方的に「一過性のトラブル」とか「軽微」かのような扱いをおこない、その結果状況が悪化してしまったという状況になってしまっている。これでは、極めて具合が悪いということになる。