岩手大学野球部で、監督兼部長の沢村省逸・同大学教育学部准教授(47)=保健体育=が部活動指導中、部員に対して暴力行為を繰り返していたことが3月1日までに発覚しました。

准教授は1994年から監督を務めています。プレーがうまくいかなかったことなどへの「指導」として暴行を繰り返し、少なくとも2008年~2010年に学生5人が口の中を切るなどのけがをしていたことがわかりました。

2010年12月に大学側が情報を把握し、調査をおこなったところ沢村准教授も事実関係を認めたといいます。大学側は沢村准教授を部長から解任し、監督業務についても正式解任には至っていないものの指導を自粛させています。大学側は引き続き事実調査をおこない、処分も検討するとしています。

准教授の研究者としての専攻分野はコーチ論や運動学などだといいます。暴力行為そのものが悪質ですが、科学的なスポーツ指導を研究し非科学的な「指導」や暴力を根絶していく先頭に立つべき立場の人物が、率先して暴力行為を繰り返していたのは、きわめて悪質です。

(参考)
◎部員に暴行 岩大硬式野球部監督処分へ(朝日新聞 2011/3/1)
◎岩手大野球部長、部員数人に暴力振るい解任(読売新聞 2011/3/1)
◎複数部員けが…岩手大野球部監督が暴力で解任(スポーツニッポン 2011/3/1)

このエントリーをはてなブックマークに追加 編集