福井県敦賀市立小学校で2010年12月、男性教諭が高学年の男子児童に「嘘つき」などと暴言を吐いた上で暴力を加え、被害児童が登校できなくなっていたことがわかりました。

3月4日の敦賀市議会の一般質問で取り上げられ、事実関係が判明しました。

情報を総合すると、男子児童は2010年12月、集団登校中に自分の班とはぐれ、別の班と登校しました。集団登校を指導するこの男性教諭は、児童が「班を見失ってしまった」と説明したことをウソと決めつけ「ウソをつく気か」などと暴言を吐き、その際に体を揺するなどの暴力行為も加えたといいます。また、児童がウソをついたという前提での反省文を書くよう強要しました。

児童は恐怖感から登校できなくなりました。別の小学校に転校したものの、登校できない状態が続いているといいます。教育委員会や学校は「配慮が欠けた指導」と認めているものの、暴力行為や「体罰」ではないとしています。

一方的に嘘つきと決めつけて暴言を吐いた上暴力を加える、これのどこが「指導」なのでしょうか。暴力行為ということ以外に形容しようがなく、こういうことを「行き過ぎた指導」と称して事実上正当化するなど、許されることではありません。

(参考)
◎「うそつき」教諭暴言で児童転校敦賀市の小学校(福井新聞 2011/3/5)

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