5月9日付の『スポーツ報知』(web版)によると、日本体育大学の野球部で1990年代、体育学部教授・野球部監督・大学を経営する学校法人「日本体育会」理事長などを歴任した人物が、受験生の保護者から現金を受け取って裏口入学させていた疑惑が浮上したと報じられました。


 同大学での推薦入学枠は約500人で、原則として高校時代に全国高校総体・国体・全国選手権などへ出場経験がある生徒が対象となるといいます。約40ある部活動ごとに枠が割り当てられ、野球部には例年十数人が割り当てられるといいます。
 当該人物はマスコミ取材に対して「入学を条件としてお金はもらっていない」として裏口入学目的での現金授受は否定しています。
 一方でスポーツ報知によると、「息子は高校時代の野球の実績が乏しいが入学させたい」とした保護者など、合計で少なくとも600万円の授受があったと指摘しているということです。また学内でも、野球部の推薦方法に疑問をもつ声が聞こえていたといいます。
 現時点では事実関係についてははっきりしない点もありますが、このような疑惑が浮上した以上は事実関係を適正に調査して解明する必要があります。調査の結果何もなければそれに越したことはないでしょうし、疑惑が真実だったのならばしかるべき対処と再発防止を図っていく必要があるでしょう。
(参考)
◎日体大が裏口入学 1人100~300万円で野球部に(スポーツ報知 201/5/9)
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