群馬県教育委員会は5月23日、部活動指導中に暴力(いわゆる「体罰」)を繰り返したとして、群馬県立前橋商業高校で水球部顧問を務める男性教諭(42)を停職3ヶ月の懲戒処分にしました。

教諭は少なくとも2009年から「指導」と称した暴力行為を繰り返しました。8人の生徒が被害を訴え、うち2人が鼓膜を破るけがを負ったということです。2011年3月に教育委員会に匿名での告発があって発覚しました。教育委員会が調査に対して教諭は事実関係を認めました。

当該教諭は2006年2月にも、「体罰」で減給処分を受けた前歴があります。2006年の暴行事件は、今回と同様「指導」と称して暴行を繰り返し、しかもひざを負傷している生徒に対して負傷箇所を蹴りつけ手傷を悪化させ入院・手術に追い込むというきわめて悪質なものでした。

処分されても再び同様の事件を起こしたということは、暴力・「体罰」を繰り返す教師は処分されても反省しないということを如実に示す事案です。

今回の事案では停職処分にはしたものの、相変わらず教師の氏名は匿名となっています。実名公表や懲戒免職など、もっと実効ある措置をとるべきでしょう。

(参考)
◎懲戒処分:酒気帯び運転、小学教諭を免職他に体罰で2人処分--県教委/群馬(毎日新聞 2011/5/24)
◎小中高3教諭懲戒 県教委1人は免職(読売新聞 2011/5/24)

このエントリーをはてなブックマークに追加 編集