沖縄県石垣市で保育所に入所できずに待機児童になった2歳男児などが10月26日、認可保育園への入所を認めなかったのは違憲・違法などとして、保育所入所などを求めて那覇地裁に提訴しました。


 原告側は、市には児童福祉法で定められた保育の義務があることを指摘し、児童のきょうだい2人も「保育に欠ける」として同じ園に通園していることから、男児についても保育に欠ける状況は明らかだと指摘しています。一時的な入所承諾を求める「仮の義務づけ」も申し立てています。弁護側は「待機児童は子どもの権利を侵害する重大な問題」と裁判で主張する方針だといいます。
 石垣市では慣例で、3人目以降の児童のいる世帯より、1人も入所していない世帯を優先して入所させているということです。
 裁判でどう判断されるかは現時点では何とも言えませんが、少なくともこの児童や家庭の個別の問題ではなく、保育行政全般に突きつけられた大きな問題だといえるでしょう。
(参考)
◎保育所入所求め石垣市を提訴(沖縄タイムス 2011/10/27)
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