滋賀県大津市立皇子山中学校のいじめ自殺事件で、学校側が自殺事件直後に実施した調査の自由記述欄で、他の生徒が無念の思いを記していることが7月13日までにわかった。


 同級生を救えなかった悔しさ、加害者への怒り、事実を隠そうとする学校の態度はおかしいとする指摘などが書かれているという。

「どれだけつらかっただろう。どんな思いで飛び降りたのだろう。そう考えると、悲しくて苦しくて涙が出る。相談に乗ってやれたらよかったのにと悔しい気持ちでいっぱいです」
「もっと早く気づいてあげればよかった。ほんまにごめんな、ゴメン。ゴメン。ゴメン」
「廊下で蹴られていたところを見たのに、止められなくてすいませんでした」
「自分も見て見ぬふりをして、これも立派ないじめと気づいて本当に申し訳ない」
「絶対、先生とかも気付いていたと思う。いいかげん、隠さずに話してほしい」
「絶対に真実を突き止めてほしい。事実がどうであっても、学校を守るために封印するのは絶対にやめてください」


 しかし学校や教育委員会は、生徒の思いとは裏腹に、加害者と学校を守り、あたかも被害者が家庭の問題で勝手に自殺したかのように印象付けようとしていういる。
 また加害者は何の反省もなく、加害者の親に至っては「自分たちこそ被害者」とばかりに「ウチの子どもは騒がれて学校に行けなくなった」だの好き放題言っているという。
 被害者の家族だけでなく、同級生を救えなかったと苦しんでいる生徒たちのためにも、いじめの全容を明らかにし事実関係を認めることは極めて重要なことである。
(参考)
◎「ほんまにごめん」生徒心中吐露「苦しくて涙」(読売新聞 2012/7/13)
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