滋賀県大津市立皇子山中学校いじめ自殺訴訟の第2回口頭弁論が、7月17日に大津地裁で開かれる。この訴訟では大津市、および加害生徒3人とその保護者が被告になっているが、加害生徒側は全員、裁判でいじめを否定する主張をおこなうことが明らかになった。


 この事件では7月上旬になり、学校側が実施したアンケートの内容の大半を隠していたことが発覚した。隠されていた内容の中には、暴行を受けていた・ハチの死骸を食べさせられようとしていた・金銭を恐喝されていた・万引きを強要されていたなど、凄惨ないじめの実態を示す内容が示されていた。
 いじめがあるとアンケートで指摘した人はのべ300人前後になり、被害者と同学年の生徒の大半がいじめの事実を知っていて、他学年の生徒にもいじめの噂が広がっていたという。
 しかし加害者側は「遊びだったからいじめではない」と一貫して主張しているという。さて、こういう理論は通用するのであろうか。いじめかどうかは加害者が決めるものではなく、被害者がどう感じるかである。被害者も苦痛を感じ、また周りの生徒ですら明らかにおかしいと批判しているような行為、これは「遊び」なんかでなく、いじめであり集団暴行である。
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