滋賀県大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件で、自殺した生徒の家族は7月18日午後、暴行や傷害などの容疑でいじめ加害者とされた生徒3人を滋賀県警大津署に刑事告訴し、受理された。一方で警察は生徒3人から事情聴取をおこなっていることが、同日までにわかった。


 警察の事情聴取に対して、3人のうち少なくとも2人はいじめを否定したという。加害生徒側は民事訴訟でもいじめを否定している。
 この問題は今後、刑事事件としても捜査されることになる。刑事事件としての処分はどうなるか、現時点ではわからない。
 被害生徒がいじめを訴えても学校側が放置して死に追いやったこと、生徒の死後も加害者本人や家族はいじめを正当化するような主張を繰り返し、学校や大津市教委も事実関係を隠蔽する――親や教師・行政が、暴力や人権侵害行為を正当化し守っている状態では、いじめ加害者が「自分はいじめ加害者である」と自覚しないことは、ある意味当然かもしれない。
 しかし加害者側や、加害者を擁護しなければ都合が悪いという大人の側がどう主観的に思っても、これは明らかないじめ行為であり、集団暴力行為である。生徒を死に追いやったという意味では、間接的な殺人とまで表現しても過言ではないかもしれない。
 刑事事件としても、自殺した生徒や遺族の無念を晴らせるような結果が出ることを願う
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