広島県福山市立中学校2年の女子生徒が、嫌がらせの手紙を学校の靴箱に数ヶ月間にわたって連日入れられたなどのいじめを受けていたことがわかった。保護者が手紙の件について被害届を出し、警察が広島県迷惑防止条例違反容疑で捜査しているという。

 『中国新聞』2012年10月24日付(web)によると、2011年9月頃から12月にかけて連日にわたり、女子生徒の友人の靴箱に、この女子生徒宛として「死ね」「うちをおこらせたらぜっこうとぼうこう」「ブス」などと書かれた手紙が、毎日のように1日あたり1通から5通入れられていたという。手紙は合計約100通にのぼった。

 名指しされた生徒は学年担当の教員に相談し、教員が全校集会で指導して手紙は収まったという。しかし無視や陰口などのいじめは続いている。女子生徒は2012年9月頃から教室に入れなくなり、保健室登校状態になった。

 また女子生徒側はいじめを苦にして転校を希望しているが、市教委が認めていない状態だという。

 一般的に言えば、いじめ問題は初期のうちにできる限り学校内で解決したほうが望ましい。とはいえども、学校側の対応でどうしようもなくなったから警察に被害届を出すことになったであろう点は、直視しなければならないだろう。また被害者側が転校を希望しているのに認めないというのは、問題ではないだろうか。
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