鳥取県米子市教育委員会が市内の小中学校児童・生徒を対象に実施したアンケートで、学校でいじめを受けたことが「ある」と答えた児童・生徒が24.4%、約4人に1人にのぼっていたことがわかった。


 アンケートは市内の小学校5年と中学校2年の抽出方式で実施し、654人(回収率97.6%)が回答した。今後10年間の市教育振興基本計画策定のため、2011年度に実施したものだという。
 いじめ被害の割合は統計によって大きなばらつきがあるが、4人に1人がいじめ被害経験があるというのは、いじめは特殊な事例ではなく身近で起こりうるという前提で対応していかなければならないということになる。
 米子市では2012年8月、在学中のいじめでPTSDなどを発症したとして、市立中学校を2012年3月に卒業した女性が、警察に被害届を提出した。また同年9月には、いじめで心身症になったとして、市立中学校3年の別の女子生徒も警察に被害届を提出している。
 いじめは統計数値だけで片付けられるものではなく、被害者にとっては人生そのものをめちゃくちゃにされるほどの打撃があることも忘れてはいけない。一つ一つの事例にていねいに対応していかなければならない。
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