石川県川北町立中学校で1月31日、いじめを苦にした2年男子生徒が、いじめ加害者側の同級生を果物ナイフで刺しケガを負わせていたことが、2月5日までにわかった。


 報道によると、1月31日午前11時20分頃、休み時間の教室で、男子生徒の机から同級生の男子生徒2人が勝手に生徒の持ち物の本を取り出してからかうなどしたことをきっかけにトラブルになり、男子生徒が同級生のうち1人の脇腹を果物ナイフで刺した。
 刺された同級生は、刺されたことに気づかずにそのまま授業を受けていた。刺された生徒の顔色が悪いことに担任教諭が気づいて確認すると、ケガをしていたことがわかり、病院に搬送した。刺された生徒は傷口を数針縫い4日間入院したのち自宅療養しているという。
 一方で刺した生徒は、翌日2月1日は学校を休んだが、週明けの2月4日から別室登校での指導を受けているという。生徒は動機について「いじめられ、かっとなってやった」と話し、またナイフを持っていたことについては「家で料理の手伝いをした際にナイフを使い、そのままポケットに入れて忘れていた」と話したという。
 以前にも刺した生徒の容姿がからかわれるなどしたことがあったといい、いじめが背景にあったとみられる。
 刺した行為は肯定するわけにはいかない。いじめを放置すると報復での暴力行為で重大なことになることもあり、いじめはなくさなければならないし、万が一発生しても初期のうちに解決しなければならないということを示すような事件である。
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