兵庫県芦屋市の私立芦屋学園高校で、バスケットボール部顧問だった男性講師(44)が女子部員の胸を触ったとして、2月12日付で暴行容疑で地検尼崎支部に書類送検されていたことが、2月21日までにわかった。

 2011年7月、女子部員の胸を服の上から触った疑いがもたれている。講師は胸を触った事実自体は認めているものの、「筋肉の発達を確認するため胸筋の付近を触っただけだ」として、わいせつ目的については否定した。

 講師は2011年に採用され、顧問に就任した。2012年7月、複数の保護者からセクハラ行為の指摘があり、学校が調査した。学校側は講師を戒告処分にした。その後被害者側が警察に相談していたという。

 いわゆる「体罰」と称される暴行も社会的に問題になっているが、「指導」と称して児童・生徒にセクハラ・わいせつ行為・性的虐待をおこなう事例も後を絶たない。

 しかも言い訳もめちゃくちゃである。

 過去には同じ兵庫県で、生徒の体を触るなどしたとして問題になり、被害生徒には「事件のあった場所には近づけない」などの精神的後遺症を負わせたコーラス部顧問が、事件について「部活動のためのマッサージで他意はない」と言い訳して、一度確定した懲戒免職処分を不服として訴え撤回させた事例もあった。

 また静岡県では、生徒の胸を触ったとして起訴された教師が、いつから医者になったのか「乳がんの検査」などと訳の分からない言い訳をおこない、一審では無罪になったものの、二審では逆転有罪になった事件もあった。

 これらの事件に次ぐ意味不明の言い訳である。触った事自体は否定できないから後付けで無理筋の主張を出しているのであろうが、こういう変な主張を認めてはいけないだろう。

(参考)
◎女子の胸触った疑い…「筋肉を確認」と一部否認(読売新聞 2013/2/21)
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