学校や保育所の給食で、アレルギー除去食が必要な児童生徒に誤ってアレルゲン入りの食材を使った通常食を出す事故が、各地で相次いでいる。

 4月18日に東京都調布市の小学校で、乳製品アレルギーを持つ1年の児童に誤って牛乳を配膳し、児童が口を付けた事故があった

 このほかにも、4月中旬から下旬にかけて、事故が相次いでいる。報道されたものから拾い出すと

  • 東京都荒川区立小学校で4月23日、ごまとごま油にアレルギーを持つ男子児童に対し、誤って通常のジャージャー麺を提供した。除去食は用意されていたものの、担任教諭が不在だったことから正しく配膳されなかった。食べきったあとに事故に気付いた。(毎日新聞2013年4月26日)

  • 横浜市の保育園で4月24日、乳製品アレルギーを持つ10ヶ月の男児に対し、アレルギー対応の粉ミルクではなく誤って通常の食材で作ったクリームシチューを提供した。(読売新聞2013年4月25日)

  • 東京都新宿区立中学校で4月24日、エビとアサリにアレルギーを持つ女子生徒に対し、誤ってエビ入りのかき揚げうどんを提供した。生徒がエビの食感に気付いて吐き出した。担当調理員がこの生徒のアレルギーを「アサリのみ」と勘違いしてエビを除去しないまま調理し、チーフ調理員や管理栄養士も確認の際に見落としたことが原因とみられる。(毎日新聞2013年4月26日、読売新聞2013年4月26日)


 いずれの事故も、児童・生徒は口の周りに発疹などが出たものの、入院などの大事には至らなかったという。

 大事に至らなかったのは幸いではあるが、いつ重大な事故が起きるとも限らない。再発防止策についてはしっかりと検討されなければならない。
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