ドメスティックバイオレンス(DV)を日常的に目撃した子どもは、目で見たものを認識する脳の「視覚野」の一部が萎縮する傾向があるとする研究が発表された。


 福井大学子どものこころの発達研究センターの友田明美教授らの研究グループが発表したものである。
 心理学的には、DVが心理的な影響を与えると指摘されている。そのことが脳科学でも明らかにされた形になる。
 近い研究だと、いわゆる「体罰」と呼ばれるような暴力や暴言を受け続けた児童は、脳が萎縮したり心理的にも悪影響を与えるという研究結果もある。また児童・生徒が直接「体罰」被害を受けたことが確認されていなくても、日常的に「体罰」・暴力を目撃したことで心理的な変調をきたした事例もいくつかニュース報道されている。
 「体罰」にしてもDV目撃にしても、人間の発達にとっては暴力や暴言は有害きわまりないことが、改めて科学的に裏付けられた形になったと言える。
(参考)
◎DV目撃で子どもの脳萎縮 心の病との関連指摘(共同通信 2013/5/2)
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