愛媛県今治市で、2010年中学校社会科歴史的分野の教科書に「つくる会」系の扶桑社版を採択したことに無効確認などを求めた訴訟で、原告のうち5人は5月8日、請求を退けた松山地裁判決(4月23日)を不服として高松高裁に控訴した。

 この問題では、今治地区教科書採択協議会の答申を無視し、今治市教委が「つくる会」教科書を採択したことが問題になっている。

 「つくる会」教科書を採択したがる勢力は、各地でルール無視や、ルールの間隙をついた違法すれすれの手法で、強引に採択しようとしている例が目立つ。教科書そのものの中身も問題だが、採択手続きでも問題がある。逆に言うと、問題がある教科書だから正攻法では相手にされないから、強引な手法をとらざるを得ないということだろうか。

(参考)
◎教科書問題:今治の費用返還訴訟 原告5人が控訴 /愛媛(毎日新聞 2013/5/9)
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