山形県酒田市の県立酒田光陵高校で8月23日朝、2年の男子生徒が校舎から転落して重傷を負った事件に関連して、この生徒がいじめを受けていた可能性があることが8月27日までにわかった。


 事故当日は2学期の始業式だった。朝7時35分頃、生徒は校舎4階廊下の窓から転落した。骨折はしたものの、内臓や脳に損傷はなく意識はあるという。生徒は救急搬送時、自分のクラスの教室は3階なのに4階に登った理由や、事故現場の窓が開いていたのか自分で開けたのか、誤って転落したのか飛び降りたのかについては「分からない」などと話したという。
 学校側は同級生にアンケート調査をしたところ、「授業中に当てられてうまく答えられなかった時にからかわれていた」「使い走りのようなことをさせられていた」などの複数の証言があった。生徒が所属していたボート部の部員や顧問教諭は、この生徒がミスをした際にからかわれていたのを目撃していたが、いじめとは認識していなかったという。
 いじめの可能性が考えられる事案である。しっかりと再調査しなければならない。
(参考)
◎酒田の男子高生転落:「いじめあったと認識」 生徒転落で学校調査(毎日新聞 2013/8/27)
◎いじめ背景か、高2転落し重傷=級友らアンケートで回答?山形(時事通信 2013/8/27)
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