沖縄県石垣市議会は9月25日の本会議で、玉津博克石垣市教育長の不信任決議案を賛成多数で可決した。法的拘束力はなく、同氏は教育長を続投する意向を示している。


 同氏は9月19日の市議会答弁で、沖縄県内の平和教育について「思考停止」と問題発言をおこなった。さらに琉球大学との教育活動支援・協力事業では、特定の准教授を事業から除外するよう求めたことも明らかになっている。
 市議会では「公正中立を堅持しなければならない立場を大きく逸脱するもので、その資質が問われている」と指摘した。
 玉津教育長は、2011年の中学校教科書採択の際、八重山教科書採択地区(石垣市・竹富町・与那国町)の採択協議会で、「新しい歴史教科書をつくる会」の社会科教科書を採択させようと、採択ルールに抵触する恐れのある強引な行動をとり、混乱を生み出した元凶となったことも指摘されている。
 学校現場の実情から出発するのではなく、自らの政治的立場を強引に押し付けようとする人物に、教育長の職はふさわしくないのではないか。
(参考)
◎石垣市教育長に不信任 言動を問題視(沖縄タイムズ 2013/9/26)
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