北九州市教育委員会は11月22日、生徒への「体罰」で市立特別支援学校の男性教諭(51)が停職3ヶ月の処分を受けた事案について、報道発表時の「体罰」の内容に誤りがあったとして修正発表をおこなった。

事件は2013年7月に起こった。当初の発表によると、暴れている生徒を教諭が押さえ込んだことになっていた。しかし実際は、教諭が生徒を先に押さえ込んだから、生徒が抵抗して手足をばたつかせていたという。さらにこの教諭は、生徒を平手打ちするなどしたことも追加発表した。

当初の報道発表を知った被害者側が市教委に抗議し、再調査で事実関係の誤りに気づいたという。

これまでの類似事件の経過からも、故意に教諭の加害行為を小さく扱い、事実をほぼ正反対に描いて生徒に非があるように描いたとしか考えられない。これでは、報道発表を鵜呑みにした者が、被害生徒を逆に「教諭を陥れた悪者」と中傷されることにもつながりかねない。

「たまたま」保護者の抗議で明らかになったものの、抗議がなければそのまま押し通すつもりだったのだろう。こういう被害は許されない。
(参考)
◎北九州・特別支援学校体罰:教諭が先に押さえた市教委、停職処分の体罰内容修正/福岡(毎日新聞・北九州版 2013/11/23)

このエントリーをはてなブックマークに追加 編集