千葉県柏市立富勢中学校2年の男子生徒が2013年2月に自殺した問題で、柏市教育委員会は12月13日までに「自殺につながるような重大ないじめはなかった」とする見解をまとめ、同日の市議会教育民生委員会の協議会に報告した。


 この自殺事案では、生徒の自殺直後に実施したアンケートでは、いじめをうかがわせるような回答が複数あったという。しかし柏市教育委員会は「伝聞」と判断していた。当初は再調査の意向はないとしたものの、その後、自殺した生徒の両親側が再調査を求め、生徒にに聞き取り調査をしたという。
 「自殺につながるような重大ないじめはなかった」ならば、いじめそのものはあったと判断したのだろうとも解釈できる。いじめがあったとしても、第三者にとってはささいなことでも本人にとっては重大に受け止める場合もあるということも考慮されなければならない。
 市教委は2014年春にも、第三者機関を設置する方針を決めた。第三者機関によって事実がより詳細に明らかになることを望む。
(参考)
◎柏の中2自殺:「重大ないじめはない」 市教委報告、来春第三者機関設置へ /千葉(毎日新聞 2013/12/14)
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