卒業式での「君が代」不起立で減給処分を受けたのは違法として、大阪府立高校の元教諭(61)=定年退職=が1月20日、大阪府を相手取り、処分の取り消しなどを求める訴訟を大阪地裁に起こした。

 同元教諭は2013年3月の卒業式で、「君が代」の際に起立・斉唱の職務命令に従わなかったとして、大阪府教委から減給処分を受けた。2012年4月の入学式でも起立しなかったことで戒告処分を受けていたことで、処分が重くなったという。

 元教諭は「起立斉唱の強制は思想良心の自由を侵害し、違憲」「過去の処分を理由に重い処分を受けたことも、機械的な累進加重処分を禁じる地方公務員法に違反する」と主張したという。

 全くそのとおりである。内心の自由に関わる問題について、特定の価値観を強要しようということ自体が、明らかに問題である。処分自体が不当である。また元々問題にすること自体が間違っているにもかかわらず、意に沿わないからといってさらに重い処分を課すのは、見せしめと言ってもいいような不当な措置でもある。

(参考)
◎国歌起立斉唱しなかった元教諭、大阪府を提訴(読売新聞 2014/1/20)
このエントリーをはてなブックマークに追加 編集