長崎県諫早市立明峰中学校の教諭2人が、脳性麻痺で右半身が不自由な1年男子生徒に「体罰」を加えていたことがわかった。

生徒は動作が不自由だったものの、入学当初は通常の学校生活を送っていた。2013年6月、「宿題を忘れた」などとして担任の男性教諭(45)がこの生徒を正座させるなどした。また2013年9月にも、保健体育担当の教諭(45)がこの生徒を正座させるなどした。

生徒は9月下旬から右足の痛みがひどくなり、車いすを使うようになった。また欠席も目立つようになった。

病院では「心因性の痛みで症状が悪化している」と診断され、ストレスの原因は「体罰」と指摘された。生徒は特別支援学校への転校に追い込まれたという。

この生徒への「体罰」を受けて学校側が調査したところ、この事案のほかにも、学校全体で教諭8人が計11件の「体罰」をおこなっていたことも確認された。

精神的ストレスで症状を悪化させるなど、おおよそ教育に値する行為ではない。いじめに近いと言ってもいい。生徒の症状の回復を願うとともに、このような悪質な行為をおこなった当該教諭への厳しい処分と、再発防止策が求められる。

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