愛知県豊橋市教育委員会は7月1日、同市立小学校3年生の女子児童が、いじめをかばった際に同級生から暴行を受けてケガをし、一時登校できなくなっていた事案があったと発表した。

 報道などによると、事件は2014年6月3日の休み時間に発生した。同級生へのいじめ行為が繰り返されていたことを見かねた、この女子児童が「いじめるなら代わりに私を」などと発言したという。それを聞きつけた児童3人が、この女子児童に暴力を加えた。

 担任の男性教諭(23)は次の授業で教室に戻ってきて暴力騒ぎに気づいて止めたが、からかいや遊びの延長上と扱ってその場ではそれ以上対応せず、管理職や関係保護者への連絡なども翌日以降になったという。この教諭は4月に採用されたばかりの新任だった。

 女子児童は翌日は普段通り登校したが、病院で全治1ヶ月の診断を受けて翌々日から欠席した。その後加害児童からの謝罪を受け、6月下旬に再び投稿できるようになった。学校側は新任への援助体制の不十分さを認め、教頭や教務主任が入って担任を補助しているという。

 担任教諭が新任ということを差し引いても、いじめへの対応の甘さを感じる。あからさまな暴力事件であり、放置していいというわけでもないだろう。また学校側の体制にも問題を感じる。

(参考)
◎いじめ:かばった小3女児に跳び蹴り 担任は遊びと判断(毎日新聞 2014/7/1)
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