広島県教育委員会は7月11日、担任する特別支援学級の児童に包丁を突きつけるなどしたとして、福山市立小学校の男性教諭(59)を停職6ヶ月の懲戒処分にした。

この教諭は2013年9月頃、調理実習の指導の際に「静かにせえ」などと言いながら、児童に包丁を向けたという。数日後にも同様の行為をおこなった。また2014年6月には、調理実習で包丁を持っていた児童の手を持ち「切腹」などと言いながら腹を切るまねをした。

保護者や介助員の指摘で発覚した。教諭は同日付で依願退職したという。

これはおおよそまともな指導とはいえない。いじめ・虐待であるといっていい。

広島県では2005年6月にも、竹原市立中通小学校で4年を担任していた教諭が、理科の観察授業で使った包丁を児童に突きつける事件が発生している。この教諭は停職処分になったものの、当該教諭は被害児童に責任転嫁したり、学校・教育委員会が当該教諭をかばい立てるなどした。「被害児童とされる児童の保護者が暴力的なNPOと組んで学校を混乱させた」かのような中傷もおこなわれた。

2005年の事件と似たようなことが、再び起きた形になった。児童に心理的な傷が残っていないことを願うとともに、このような事件を再び起こさせてはならない。
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