大手予備校「河合塾」が首都圏の複数の私立高校について、受験希望者の名簿と模試成績を提供していたことがわかった。また中学3年の保護者を対象に開いた進学説明会では、模試で一定基準の成績がある場合は、模試の成績を示すと入試で優遇される制度があると説明していたことも判明した。

 河合塾の労働組合「河合塾ユニオン」が9月29日に記者会見して明らかにした。塾側は、生徒の同意の上で模試成績を提供した事実は認めたものの、模試成績だけで合否判定につながるとは認識していないとしている。高校側も提供を受けたことは認めた上で、模試成績を合否判定に使用したり、入試での優遇はおこなっていないとしている。

 仮に合否判定に使用したり、入試優遇を行なっていないとしても、このような誤解を招くような行為は問題ではないか。

(参考)
◎河合塾、高校に模試成績提供…十数年前から(読売新聞 2014/9/30)
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