北海道滝川市立江部乙小学校6年生だった児童が2005年にいじめを苦にして自殺した事件で、遺族が北海道・滝川市を相手取って訴えていた訴訟は3月26日、札幌地裁で和解が正式に成立しました。


 和解方針はすでにまとまっていましたが、道議会・市議会での関連議案可決を経て、和解が成立したものです。
 和解条項では、今後類似問題が発生した際には第三者調査や、被害者と親族に対する意見聴取をおこなうことも明記されているということです。
 この自殺事件では、教育委員会の不適切な対応が問題となりました。被害者やその関係者への不適切な初期対応が状況をこじらせた典型例の一つだといえます。
 万が一将来に類似事案が発生した場合の対応も和解条項に盛り込んだことは、事件の教訓を今後に生かしていくことができるという意味で画期的です。
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