東京都江戸川区立松本小学校1年だった男子児童が2010年1月に両親から虐待を受けて死亡した事件で、東京都児童福祉審議会の児童虐待死亡事例等検証部会が4月28日、中間報告を発表しました。


 中間報告では、児童の顔にあざがあることに担任教諭が気づいて管理職に報告したものの、児童相談所への通告がおこなわれていなかったことが明らかにされました。また児童が頭をけがをした際に受診した医療機関では、院内虐待対策委員会があったにもかかわらずこの児童の件については報告されていなかったこともわかりました。
 児童本人から話を聞いていなかったことや関係機関の連携が不十分だったことなどが指摘されています。
 これらのことが積み重なり、結果的に児童を救えなかったことになります。せめて、この事件の教訓を徹底的に明らかにして、類似事案が発生した場合には児童を早期に救済できる体制を取っていくことが重要になります。
(参考)
◎江戸川男児虐待死:学校側、児相などに通告せず…中間報告(毎日新聞 2010/4/28)
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