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福岡市立中学校のバレーボール部で、指導者が指導中に飲酒したり、生徒に暴力を加える例が相次いで発覚しています。

福岡市西区の中学校ではバレーボール部顧問の体育教師(53)が、土日の練習合間の昼食の際に飲酒し午後の指導に当たっていた、また練習でミスをしたとして部員を平手打ちする行為を繰り返したとして、6月8日付で減給処分になっています。
さらに福岡市東区の中学校でも、30年以上にわたってバレーボール部のコーチを務めていた補助指導員が、同様に昼食の際の飲酒や指導中の暴力を加えていたことが発覚しました。東区の中学校では2008年、この指導員が部員を平手打ちして鼓膜を破るけがを負わせています。2009年に飲酒や暴力などへの批判があがり、指導員は指導に来なくなりました。学校側も指導員登録を解除したということです。
補助指導員は民間人で、学校が教育委員会に登録申請をおこない、年間50日分を上限に1日あたり3800円の報償費が支払われる有償ボランティアだということです。福岡市教委では補助指導員については、市職員ではないので処分できないとしました。
同じ地域で2つの類似事件が相次いで発覚したことは、部活動やスポーツ指導という意味でも、また子どもの教育という意味でも、俗に「体罰」といわれるような暴力に寛容な体質が最悪の形で現れたといっていいでしょう。このような行為を「指導」と称するような体質は、一掃していかなければなりません。
(参考)
◎飲酒後指導別中学でも福岡市東区部員の鼓膜破る体罰も(西日本新聞 2010/6/11)
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