『中日新聞』2010年6月28日付で「子どもの暴力 サインを見落とさずに」という社説が掲載されています。


 社説では、子どもの暴力が増加している傾向について、先日発生した横浜市・山口県での同級生刺傷事件を例に出しながら論じています。
 記事は以下の書き出しで始まっています。
中日新聞2010/6/28
【社説】子どもの暴力 サインを見落とさずに
 少子化が進んでいるのにキレる子どもが増えている。規範意識の低下やコミュニケーション能力の欠如を憂うのは容易だ。悩みや不安を抱えた子どものサインに気づく大人の「力」も問われている。(以下略

 出だしの文章について、「少子化が進んでいる」ことと「キレる子ども」の数との間に因果関係があるのかどうかについては、よくわかりません。それはさておき、文章の趣旨は「大人の「力」も問われている」ということのようです。
 生徒間暴力・対教師暴力は増加傾向にあるといいます。文部科学省の有識者会議も対策を検討して対策マニュアルを作るともいいます。
 暴力の原因について、「規範意識の低下」「コミュニケーション能力の欠如」などの個人的要因に求める傾向もあります。
 もちろんそういった面での影響を「ない」と言い切るのも正しくありません。しかし同時に、親や教師・地域の大人が子どものサインを見逃さずに対応するという社会的な問題も問われているといえます。
 社説の論調は、全体的に賛同できるものです。
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