兵庫県宝塚市は7月16日、家庭環境などの要因で家庭に居場所を失った子どもが24時間いつでも駆け込める「子どもシェルター」を9月にも開設すると発表しました。


 職員が24時間体制で常駐して相談に応じるほか、宿泊施設を併設して緊急避難としての一時宿泊も可能にするということです。宝塚市立教育総合センター(宝塚市小浜1丁目)内への併設を検討しています。
 2010年4月に宝塚市で発生した小学生家出・行方不明事件(1週間後兵庫県尼崎市内で保護)を契機に設置を検討し、2011年度にも開設を目指していました。しかし2010年7月に宝塚市で中学生が自宅に放火する事件があり、加害生徒が家庭に居場所を失っていたことが事件の要因の一つとして指摘されたことから、設置を前倒ししたものです。
 24時間対応の保護施設は、全国の自治体でも初めての取り組みだといいます。
 虐待からの一時保護施設はこれまでもありましたが、従来の保護制度の網から漏れる子どもへも柔軟に対処できる施設を目指すという意味では画期的だといえます。今回の取り組みが定着し、また各地に広がることを願います。
(参考)
◎宝塚市が子どものシェルター設置 24時間体制でケア(共同通信 2010/7/16)
◎24時間体制「子どもシェルター」設置へ 宝塚市(神戸新聞 2010/7/16)
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