長崎県新上五島町立上五島中学校(五島列島中通島)の校長が2010年7月、生徒に「体罰」を加えてけがをさせたとして、教育委員会から厳重注意処分を受けていたことがわかりました。

報道などによると校長は2010年7月28日、自習形式で実施した夏休みの「補充学習」の際、参加していた3年男子生徒がほかの生徒に勉強を教えていた様子を「着席していない。騒がしかった」などとして注意し、生徒の説明を「言い訳」として顔面を手で突くなどしたということです。
校長は暴力を認めた上で、「生徒を突いたことは指導の範疇と思っていたが、けがをさせたことは申し訳ない」などと話したということです。校長は別の中学校で教頭として勤務していた1997年にも、「体罰」で戒告処分を受けた経緯があるということです。
生徒を小突くことを「指導の範疇」ということ自体が、ずれているという印象を受けます。今回たまたま運悪くけがをしたという問題ではなく、小突くこと自体が問題です。
しかも以前にも「体罰」を繰り返していた人物が校長にまで昇進しているということは、教育委員会の感覚も問われなければなりません。長崎県だけでなく、全国各地で暴力教師が校長や教頭に昇進している例も時々聞きますが、そういうことは本来あってはなりません。
このエントリーをはてなブックマークに追加 編集