大阪府教育委員会の調査によると、府内の公立幼稚園・小中学校での動物の飼育頭数が減少傾向にあることがわかりました。


 読売新聞2010年11月16日『学校ウサギ 受難 府内公立校・園飼育数 15%減』が報じています。前年度比で15%の減少となっています。
 学校での動物飼育については、飼育体制の問題がかねてから指摘されています。
 大阪府教委は2005年度より同様の調査をしていますが、休日前にまとめてえさをやり休日にはえさを与えないなどの傾向が当時から現れていました。2010年度時点でも、休日前の多めのえさやりの傾向が、動物を飼育している学校園の半数以上を占めているといいます。
 飼育動物の世話をするために教職員の休日出勤は頼みにくいことや、休日に動物の世話をするボランティアやアルバイトなどを確保するのも人員や予算の面で難しいことなどが背景にあります。
 動物の飼育自体は結構なことでしょうが、図らずも劣悪な飼育環境になってしまうというのは、子どもの教育という意味でも動物虐待という意味でも避けなければなりません。予算面や人員面も含めた抜本的対策が求められるといえます。
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