いじめなどによる自殺で子どもを亡くした家族の自助グループ「ゆくりか」の会合が、11月20日に東京都内で開かれたということです。『読売新聞』がその様子を取材し、記事にしています。


 『読売新聞』2010年11月21日『いじめ自殺「学校動いてくれない」 子ども失った親会合 対応に不満訴え』によると、関東地方在住の家族を中心に12人が参加し、川崎市立中学校で2010年6月に発生したいじめ自殺事件の家族も参加したということです。
 川崎のいじめ自殺事件では、自殺した生徒は友人のいじめをかばい、自分自身もいじめられるようになりました。いじめ加害者の名前を名指しして「友人と自分をいじめたやつが許せない」という趣旨の遺書を残して自殺しました。
 会合での家族の発言によると、自殺した生徒がかばっていた友人といじめ加害者はいまだに同じ教室で勉強していて、学校側に訴えても動いてくれないといいます。
 いじめ自殺事件などが発生した際、学校側の対応が不十分だというのはかねてから指摘されています。NPO法人の調査(2010年11月に結果公表)でも同様の傾向が指摘されました。
 学校側の不十分な対応が被害者や関係者を傷つけ、二次被害を与えることになります。学校や教育委員会は、被害者の立場に立った対応をしていかなければなりません。
(参考)
◎いじめ自殺「学校動いてくれない」 子ども失った親会合 対応に不満訴え(読売新聞・神奈川版 2010/11/21)
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